FoWグリムクラスタ第二弾「天空城と二つの塔」の発売も近づいてきましたね。
それに伴い、グリムクラスタ第一弾だけで構成されていた今の環境が終わりを迎えようとしているわけです。
そこで、今日はこのたった三ヶ月しかなかったはずの環境の推移を振り返ってみようと思います。
FoW復活後第一弾となったパック「赤い月の童話」は9月12日にめでたく発売されました。
そして、それと時期を同じくしてFoWの復活飾るように開催されたのが世界選手権。
これが、環境の幕開けとなったのです。
Force of Will WorldGrandPrix2014記事この大会で猛威をふるったのはこの2体のルーラーでした。


この2体はWGPにおいて高い採用率を誇りました。
しかし、採用率とは裏腹に結果だけ見てみると1位から3位までをグリムが占める1強状態となりました。
そして、4位にはダルタニャンが食い込み、意外にも赤ずきんの健闘は見られ無かったのです。
見ていただけると分かるように上位に食い込んだデッキは4~5ターンキルするような高速デッキばかりです。
環境が育ってなかった時点ではそれが最適な選択だったのでしょう。
当時の赤ずきんは火力と焼きが売りの「速攻デッキ」だったのです。速攻デッキが自身より速いデッキに出会えば勝つことが難しいのは火を見るより明らかでしょう。
さて、ここまで、赤ずきんについて触れてきましたが次はグリムについて考えて見ましょう。
今回、結果を残したグリムのデッキは緑グリム。
風を中心にくみ上げ、グレーテルによる魔石ブーストにより魔石を伸ばしつつ、ワンショットを狙うデッキです。
そして、WGPで多くのプレイヤーにトラウマを刻み付けたであろう、このデッキのフィニッシャーが「髪長姫 ラプンツェル」

彼女の能力によるワンショットキルはまさに初見殺し。環境の育ってない大会を勝ち抜くのは難しいことではなかったのです。無類の強さを誇ったグリムは一躍環境トップに躍り出ました。
しかし、そんなグリムデッキでも苦戦する相手はWGPの時点ですでに存在していたのです。
それがこの二体のルーラー。


ここから環境は「グリムを使うもの」と「それをメタるもの」の戦いとなりました。
ジャンヌは強烈な人間メタと豊富な除去、そしてグリムには無いJルーラーとしての絶対的火力はグリムの大きな脅威となりました。
そして、パンドラは除去による強力な盤面コントロールとハンデスにより相手を封殺する強さを持っていました。
そして、WGPから約二週間後。ファイヤーボール様で行われた第1回童話王決定戦にて優勝し、環境トップに立ったのは、ジャンヌでした。トップ4はジャンヌ2白雪1パンドラ1という結果となり、FoW4弾はグリム1強では決して無いことが証明されました。
ここからはジャンヌの時代。いや、赤と白の時代が幕を開けました。
リゾネイター最強の赤。スペル最強の白。
この二つが脚光を浴びました。
赤白青のジャンヌを倒すための試行錯誤が各地で行われたことでしょう。
そんな中開かれたトレカスタジアム様で行われた童話王ではあのルーラーが返り咲きました。

「童話王子 グリム」
彼は赤と白という最強カラーを引っさげて環境に舞い戻りました。
赤のリゾネイターによる安定的な火力と童話語りによるハーメルンは純粋な赤をもしのぐ力を見せました。
この結果を見て多くのプレイヤーがグリムの自由度の高さを再認識したのではないでしょうか。
続く、ファイアーボール様第2回童話王でもグリムが優勝するなどグリムが再びその強さを示し始めました。
かつての緑グリムとは違う新たな緑グリムが優勝するなど、グリムの安定性と自由度は目を見張りました。
そろそろ、グリムクラスタ1弾環境も終わりが近づいてきます。
この時点では、もうすでに各ルーラーが研究され尽くし力が拮抗してきていたでしょうか。
そんな中、日の目を見ることな買ったルーラーが環境最後の試合である東北GPCにて結果を残しました。
それが、「魔人 ドラキュラ」

グリムとジャンヌを中心に回ってきた環境にここぞというタイミングで現れました。
まだ、詳しい内容やレシピは公開されていませんが、この環境の最後をこのルーラーが締めくくることを誰が予想してでしょうか。
主人公グリムで始まり、物語で消滅するドラキュラが最後の栄冠を飾る。
なんとも面白い終わり方となりました。
これが、グリムクラスタ第一弾発売後たった3ヶ月の環境推移です。
たった100枚のカードプールでここまで環境の回るTCGはなかなかありませんね。
すごく濃密な三ヶ月となりました。
5弾発売後の環境はどう動くのか。それを見るのが楽しみです。